Lyrics
The country I love—
I love its innocent people.
Such a rich and beautiful land,
I love everyone there.
Whenever I wake up in the morning,
a dove is holding something in its beak.
Peaceful days just keep going on.
Do I have to say goodbye to memories like that?
Even though all I do is wish for peace—
I’ve never committed any crime.
Unease, fear, rage, madness;
suffocation, nausea, gloom, despair.
Won’t you listen to my wish?
What is it you want from me?
You’re immature.
What are you scared of now?
I don’t care if your enemies suck or if you want peace.
You have to deal with the reality of what’s happening right now.
Do your best.
Even if you have to lay down your life,
to make that memory of yours come back to life again.
You fight for those you love.
You fight for those you love.
You purify all your emotions. And just do your duty.
I feel guilty about doing my duty.
それでも踊り続けるしかない
命尽きるまで
あたしと踊りたい奴はかかってきなさい
これはあの記憶を取り戻すためのストーリー
愛する家族よ
愛する民よ
みんなどこかへいってしまったのかな?
あたしはここにいるよ
まだ踊り続けているよ
やっと分かったわ
あたしのやるべき事が
La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La
La La La La La La
ああ、記憶が甦るわ
なつかしくて楽しかった日々
この記憶は永遠に失わない
蹂躙されても
考察
この歌詞は、「平和だった日常の記憶」と「いま目の前で起きている暴力的な現実」の落差を、ひとりの少女の視点で描いた物語に見えます。語り手は“罪を犯していない”のに、なぜか記憶に別れを告げさせられ、恐怖や怒りや絶望に飲み込まれていく。その理不尽さが全編の核です。
1) 冒頭の“国”と“鳩”=理想化された平穏と、その崩壊
- 「あたしが愛する国」「無辜の民」から始まるのは、政治的主張というより“守りたい日常”の宣言に近いです。
- 「鳩が何か咥えている」は、普通なら“オリーブ(平和の象徴)”を想起させますが、あえて“何か”と曖昧にしているのが不穏。平和の象徴が、いつのまにか別のもの(命令、密告、火種、弾丸の予兆)を運んでいるかもしれない、と読めます。
- 「平穏な日々が続くの」に続くのが「サヨナラしなきゃならないの?」なので、平穏は“続いていない”/“続かなくなった”という反転が強調されます。
2) 「罪はないのに」→ 感情の洪水(不安〜絶望)
中盤の単語の羅列(不安/恐怖/怒り/狂気…)は、理屈で理解できない状況に放り込まれた時のパニックやPTSD的なフラッシュバックの表現にも見えます。説明文ではなく“症状だけが並ぶ”ことで、世界が崩れていく感覚が直接伝わります。
3) Rapパート=現実主義の声(上官/社会/自分自身)
Rapの声は、語り手の「平和を願うだけなのに」に対して容赦なく切り返します。
- 「現実に対処しろ」「最善を尽くせ」「命を賭けても取り戻せ」
これは上官や国家、あるいは戦時の空気そのものの声にも、語り手の内側に生まれた“生き延びるための冷酷な理性”にも読めます。
さらに「感情を浄化して duty を果たせ」は、心を切り離して行動だけを求める“非人間化”の命令であり、のちの「I feel guilty about doing my duty(任務を果たす罪悪感)」に直結します。
4) 「踊り続ける」=戦うこと/生き残ること/自我の保持
「それでも踊り続けるしかない」「命尽きるまで」は、戦闘や任務を“踊り”に置き換える比喩として機能します。
- 踊りは本来、祝祭や自由の象徴。でもここでは“やめられない強制”の形を取る。
- それでも踊るのは、壊れた世界の中で自分が自分でい続けるための最後の形式にも見えます。
「踊りたい奴はかかってきなさい」は挑発であると同時に、「恐怖に飲まれないための宣言」にも聞こえます。
5) “ストーリー”と“家族/民”=個人の喪失が国家規模の喪失へ
「愛する家族よ/愛する民よ/みんなどこかへ…」で、失われたものは個人の家族だけでなく共同体全体へ拡大します。
そして「やっと分かったわ/あたしのやるべき事が」で、語り手は“役割”を受け入れたように見える一方、その受容が救いなのか諦めなのかは曖昧です。ここが苦い。
6) 「La La La」→ 祈り/子守唄/現実逃避の境界
言葉が消え、音だけになる区間は、祈りや鎮魂のようでもあり、つらさで言語化できない心の空白でもあります。
最後の「記憶が甦る」「永遠に失わない」「蹂躙されても」は、たとえ身体や国土が踏みにじられても、“記憶だけは奪わせない”という抵抗の宣言に読めます。同時に、記憶にすがることでしか生きられない痛みもにじみます。


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